2/19/2014

祝「ROOM237」日本公開しましたよ~どんだけ「シャイニング」好きやねん!シャイニングの主人公ジャックの本も発売中!



「シャイニング」ラバーが意外と多いのだなあと思う今日この頃、とうとうこんな映画が作られたのかぁ~と二井さんの映画コラムを読んでいました。「ROOM 237」は「シャイニング」の研究ドキュメンタリー映画ですね。とにかくこの恐怖映画は最高に面白い!私の身近なところにもファンがおりました!(まあうちの旦那なんですけどね…。)食事のときに「シャイニング」話に花が咲くと、突然思い出したように旦那が食卓でこんなことを言い出します。

"All work and no play makes Jack a dull boy."

「シャイニング」に登場する上の言葉はジャック・ニコルスン扮するジャックがタイプした文章。本を書いていると思っていた奥さんがこの文章がずらーーと書いてある紙を見つけて驚愕する場面があります。
ジャックが狂気に変貌する過程をこんなシーンで表現しているんですね。見事に観客に恐怖へのいざないを植え付けたシーンです!文章の意味は「仕事ばかりで遊ばないと愚か者ジャックになっちゃうよ」



キューブリック展で飾ってあった映画で本当に使われたタイプライター
紙にはあの言葉が…

"REDRUM"

もうひとつ、旦那がふざけて言うことば、「レッドラム」というのは映画を見ればわかるのですがジャックの子供、ダニーの様子がおかしくなる場面、彼がしきりと「レッドラム」と言うシーンです。そしてドアに赤いペンキor血?でREDRUMと書かれており、それが鏡に映っているのをお母さんが見てこれまた驚愕します。鏡に映っている言葉は"MURDER"殺人という意味の言葉です。

以上我が家の食卓の話題でした!(笑)

とにかく「ROOM 237」ではシャイニングラバーたちの薀蓄(うんちく)、研究に富んでいるようです。ンンン…これは見たいです。

ROOM237見ていないので語れなくて残念ですが、アメリカより日本のシャイニングファンの皆様へこんな情報を最後にシェアーいたしましょう。

劇中のジャック・トランスは作家ですよね。オーバールックホテルで書いた彼の本が実は存在し、
アメリカアマゾンで現在販売されています。ファンだったら一冊持ちたいところでしょう????


これがジャックが書いた本が売られているアマゾンのページ
この本の内容はシャイニングラバーたちだったらわかるはずです!(^_^;)


2/18/2014

映画「そして父になる」がアメリカで公開されました!→→→アメリカ人の反応は?


バレンタインズディが終わった次の日曜日に主人と久々に映画館に映画を見に行きました。

その映画のタイトルは "Like father, Like son"です。日本語のタイトルは「そして父になる」です。
えっ?福山君の去年日本でヒットした映画じゃない?なんで今頃アメリカで一般公開しているの?」と未見であるこの日本の作品に好奇心満載で見に行ってきました。サンディエゴのダウンタウンに近いヒルクレストという町にある映画館で2月14日より1週間の上映です。

とりたてて私が注目したのは、この作品に対するアメリカ人の観客の反応です。日曜日の夜の上映だったので席の埋まり度は全体の3分の1ぐらい。日本映画なのに(たまたまなのか)日本人含めアジア人の姿はありませんでした。


劇場の入り口
 6時50分の回の映画を見ました!
     
本当におきた赤ちゃん取り違え事件を追ったルポライターの本を参考にして是枝監督が書いた一作です。シリアスすぎて途中退場してしまうアメリカ人も出るのでは…と心配しましたがさすがにそんなことありませんでした。

とても感動する家族ドラマ、カンヌで賞を取った、あの是枝監督の作品。。。ハリウッド映画に食傷気味でOzuやMizoguchiの好きなアメリカ人には見たい作品なのかなとも思いました。
テーマが重いこともあっていくらでも感情を爆発させたり、子供は泣きわめいたりと出演者がドラマチックに演じるということを期待すると、それは見事に裏切られてしまいます。
あくまで自然な演技、子供も大声で泣きません。2家族のそれぞれの性格、心の動き、など、その心情を台詞よりも視覚的に見せていく、本当にうまいです。静のカメラワークが見事です。こんな表現のしかたはアメリカ人にとって新鮮にうつることでしょう。

映画を見終わった後、一組のアメリカ人カップルと映画館のロビーで感想を述べ合いました。彼らの第一声は「これはパラドックスだ!」でした。
パラドックスという言葉は聞いたことあるのですが、本当の意味があいまいで、自宅に帰るなり意味を調べてみました。
パラドックスとは日本語で言うなら「逆説」という意味です。よく「鶏が先か卵が先か…?」と言う台詞もパラドックスですね。思い出しました。みなが納得をいく前提の中に推論を加えると「えっ?」と思うような考えが出てくるというものですね。

アメリカのタイトル"Like father, Like son"は日本語に訳すと「この父にしてこの子あり」という意味です。福山君演じる野々宮がやっと父になれたのはこの事件がおきたおかげという見方もできます。また血のつながらない息子のおかげでやっと父としての自覚に目覚める!?そう、この物語はパラドックスとして彼ら(アメリカ人カップル)の目に映ったのもうなずけます。

どちらかというとこの作品は、映画をよく見ているファンか、是枝監督ファン、もしくは業界の人には受けが良い作品だったように思います。あまり映画を見ない人にとっては物足りないという感想もあるかもしれません。

そんな中、ハリウッドでスピルバーグが早々にリメイク権を獲得したらしい…。どんな描き方をするのか期待したいところです。



追記:順次公開するようです。評判がよければロングランの可能性大ですね。