3/25/2014

「風立ちぬ」をアメリカの映画館でやっと見れた!


2014年第86回のアカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされながらも惜しくも逃した宮崎駿監督の「風立ちぬ」"The Wind Rises" はアカデミー授賞式の2週間ぐらい前に全米の映画館で一般公開されていました。主人と私もなかなか観に行く時間がなく見逃していた一作です。
ですが3月に入ってからもこの作品は引き続き上映されていたのです。

2月中は日本語版で英語の字幕付きの上映をしているところがポツポツとあったのですが、3月中旬ともなるとアカデミー賞を見ていた映画ファン層を狙ってかしっかと上映されていました。(今回は英語吹き替え版の上映しか見つかりませんでした。)まあ、せっかくアメリカで観るのだし、いいかなと思い、英語吹き替え版を今回は観ることにしました。

一番注目したのはアメリカのボイス・アクティングです。堀越二郎を演じるのは今、ときめく若手のジョセフ・ゴードン・レヴィット。現在、日本で彼が初監督/主演している「ドン・ジョン」が公開されているので
「あっ知ってる!」という方多いのでは…!?

実力派ぞろいのハリウッド俳優に恵まれて、意外とすんなりと英語版を見ることができました。また、声以外に注目したのはサウンドエフェクトです。風の吹く音や地震の地響きなどすべて人の声で音を作ったというのですから宮崎監督のこだわりがうかがい知れます。
このような舞台裏も大々的にアメリカでも宣伝すればよかったのに…と思うこのごろです。
アメリカ人の相方はこのことを見る前に知りたかったと言っていたので…。

さて実はこの「風立ちぬ」は2011年の5月、LAのチノという場所で零戦を見たときから非常に興味わく作品として注目をしていました。そのときはマンガで宮崎さんが書いているという情報しかなく、(このことを自分のブログでも少しふれてます。)この時は、まさか映画化され、アメリカで大々的に公開するなんて思ってもみませんでした。

74年前は敵と味方だったもの同士がその当時の話をお互いの国でエンタメ化して楽しんでいます。堀越二郎さんは飛行機を造り、宮崎駿さんは世界を魅了するアニメを創った…。彼らの夢の一端を垣間見た私たちは更なる自分たちの夢を膨らませることができそうです。


"The Wind Rises"を見た映画館


ハリウッドの他の映画とまじって堂々と「風立ちぬ」のサインが出ていました!

上のサインが見にくいと思いますが15番のシアターで上映中と出ていました!