100名以上のお客様が足を運んでくださり上映中はみな熱心に鑑賞されていました。
なかでも一生懸命に頷かれる方や高らかに笑いが起こったりと、作品を最後まで堪能されていました。
また上映後の質疑応答では熱いご意見が飛び交いました。
今回のLA上映は初のこともあり日本ならびに台湾双方の多数のマスコミに宣伝を頂くことができました。
また、くちコミや民進党との方々との繋がりお陰もありまして、当日は本当にたくさんの観客がいらっしゃいました。
映画上映のスタッフの感想を最後に記します。
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土曜日の貴重なお時間にこんなに沢山の方々が日台共栄の為にご足労頂きましたことを有難く感じたとともに、また今後の日台関係、日本国外でも日台の関係を知って頂くという事に、希望を感じた次第でございます。地方での上映の熱望も受けたりと、いずれはアメリカ各地でこの映画が広まれば素晴らしいと思いました。
上映中は台湾の方も日本の方も、インタビューを受けられた5名の言葉に大きくうなずいたり、陳清香さんの単刀直入な意見に笑い声がこぼれたり、また涙したりと、この映画が皆様の心に深く届いた手ごたえを感じました。
上映後は、アンディ・チャン先生による補足説明と質疑応答がなされました。アンディ先生は在米台湾人でおられ、地震学博士を引退後、日本のメールマガジンて台湾問題などを取り上げたAC通信を発行。現在南加州緑の会企画員、南加州台湾会会員でいらっしゃいます。
補足説明内容:
1.980名の観客の方の内、本日起こしの方の割合を伺いました戦前生まれ30%台湾生まれの方20%。
2.映画の蕭錦文さんのコメントとは違い、実際には昭和18年に戦争が始まってから1年間は、台湾人は兵隊に取られなかった一年後に軍造として志願兵の形で取られた1年半ほどたってから皇民化運動が始まり、改姓名運動の後で、一般の兵士(徴兵)が取られるようになった。
3.差別はあったが、子供の時だったので差別と言うことを感じなかった。戦況が悪くなってから差別が始まったと感じた。
4.日本に対して憧れ・懐かしさ・捨てられた恨み(日本人へではなく政府に対して)。
5.当時の台湾人の若者は、日本人として愛国心を意識していた。
6.シナ人が入って来た時、本当に日本人とは違うんだと分かった。
7.日本人であった誇りを持ちつつ、現在は台湾人としての誇りを持っている。
8.二・二八事件の犠牲者は、映画では2万8千人と言われているが、実際は12万5千人~12万8千人(戸籍調査より)
質疑応答では、以下の様な質問が出されました:
1.今は台湾と中国の関係はどうなっているのですか?
-2400万人(2000万人は台湾人・400万人は中国大陸から来た人々)の台湾で官職についている地位の高い職についているのは外省人。
2.映画作成の費用はどこから出たのですか?
3.DVDはどこで買えるのですか?
4.台湾の独立は実現するのですか?
5.李登輝元総統について・国民党について・陳水扁前総統について。
6.NHKのJAPANデビューについてどう思われましたか?
7.日本もマスコミ・教育・政治家など中国に非常に侵食されていると思いますが、台湾についてはその辺りどうでしょうか?
8.台湾の若い方たちは、この映画にあることを理解しているのでしょうか?この映画は台湾で上映されるのですか?
9.日本人に対して「忘れないで」と仰るが、本当にそれだけで足りますか?ここにおられる台湾人の皆さんそれだけで本当に宜しいんですか?
10.台湾人の覚醒が足りないということもないでしょうか?
11.台湾の軍問題について。
12.「中国」という呼び方と「支那」という呼び方について。
13.日本語が禁止されたのはいつですか?禁止されても話す人は多かったのでしょうか?
14.戦後、日本人が去り中国人が来た時には歓迎をしましたか?
皆様からの映画の感想:
1.ハンカチを持って行けば良かった。号泣した。
2.「忘れないで」と日本人に語りかけるだけでは足りない。日本人には台湾の独立を助けて欲しい。
3.低予算の中で頑張ったんだろうな、ということと、撮影手法にもう一工夫が欲しかった。もっと台湾の自然や日本の残像を入れたら良かった。
4.インタビューに答えた方の音声を、日本語のテロップで表示すれば聞き逃すこともないので良いと思う。(中にはブロークン・ジャパニーズを話す方もいたので)
5.「忘れないで」との言葉が頭にこびりつく。台湾独立・台湾の為に日本人は何が出来るか、一人ひとりが考えて欲しいと、胸に突き刺さる。
6.この映画は日本のみならず、アメリカ各地で広げて欲しい。英語字幕をつけるべき。
7.台湾人の日本語世代の方々は、私にとっておじいちゃんん・おばあちゃん。日本の孫として皆様の思いを受け継ぎたい。
8.映画最後の陳清香さんの言葉。「解けない数学なんですよ」この言葉で映画を締めることで、監督は観客に強いメッセージを投げかけておられた様に思う。実に深いです。