8/23/2010

Go For Broke! "442 Live with Honor, Die with Dignity"

今回のブログのタイトルを見ただけでは何のことだろう?と思った人多いかもしれません。これはドキュメンタリー映画のタイトル。シネりんに参加され、私も今年のLA Film Fesの時にお世話になった日米メディア協会の朝倉さんのおすすめ映画。なんと協力もされているとか…。実は私、ちょっと前にサンディエゴビジネス交流会のメンバーの方からこの映画をSDでも上映するので、ぜひ見て下さいとのことで、そこからチケットも早めにゲットしていたのでした。^^ 
おととい、8月21日、PM5時半よりサンディエゴのMuseum of Photographic Artsの劇場で主人と見に行きました。見た感想ですが Go For Broke!「当たって砕けろ!」というただならぬ言葉が部隊のモットー…でもこの言葉には深い深い日系人の人たちの思いがあったのですね。442部隊は第2次世界大戦時に組織された日系アメリカ人(2世)の部隊。2600人がハワイより。のちにカリフォルニアからの収容所から800人が配属されました。私はこのような部隊があったなんて恥ずかしながら今まで知りませんでした。アメリカ人の主人は戦後生まれでありながらも、部隊のことは知っていたのですがイタリアのモンテ・カッシーノの戦いが442部隊の功績だった、またユダヤ人収容所のダッハウ解放も442部隊…などと不覚にも知らないことがおおすぎたようで、いたくこの作品に感心していました。私は映画を見ている間はハンカチタオルが役に立ち、目が真っ赤になるほどでした。
今現在、もしアメリカと日本がもう一度戦争を始めたら、私と主人はどうなるのかとふと思いました。1942年2月19日、当時のルーズベルト大統領は大統領命令第9066号を制定し、西海岸在住の12万人にのぼる一世とその家族など日系アメリカ市民を強制収容する措置をとりました。自分の意思ではどうにもならない社会や国家が決めたことに、ただただ従うことしか出来ない。でも家族愛があればこそ、なんとか現状を生き抜き、生まれ育った国への愛国心に気持ちは容易に移行出来たのかもしれない。現時点で世界の一部を除けば、平和な生活をさせていただいているのも、こういった方々の涙と汗のおかげなのですね。感謝するしかないです。

最後に劇場の受付に品の良い女性がおられたのが榊原るみさんでした。監督の奥様です。すずきじゅんいち監督とお話が出来て名刺交換していただきました。シネりんに来てくれるといいなあと思いながらお話してきました。「442」は東京国際映画祭に出品が決定し、また日本でのお目見えは映画祭のすぐ後になる、11月20日から新宿 のK’sシネマで封切りされるそうです。
"442 Live with Honor, Die with Dignity"-日本のみなさんぜひ足を運んでください。