4/28/2011

一輪の花で知識が広がる…



東北地方の震災から1カ月が経った頃、我が家の庭先にかわいいお花が咲きました。

花の名は西洋オダマキ・折り紙ミックスと言います。日本では苧環(おだまき)、糸繰草(いとくりそう)と言われキンボウゲ科に属しているようです。英語名ではColumbine"Origami Red & White"
(コランバイン)と書いてありました。学名はAquilegia(アキレギア)


偶然、ホームデポ(ホームセンター)で咲いた時の写真を見て、かわいいなと思い2鉢の鉢植えを買って、庭に植え変えたらお花が咲きました。嬉しくなって英語のクラスでお世話になっている先生へ一輪刺しをプレゼントしたところ、このお花の話題でクラスが盛り上がりました。


よっしゃ、自宅に帰ってからよく調べてみようということで…。

 大昔の日本で苧環(おだまき)というワードをつかって和歌を詠んだ人が静御前(しずかごぜん)あの源義経の彼女です。
「しづやしづ  賎(しづ)のおだまき  繰り返し   昔を今に  なすよしもがな」   静御前(義経記)より            
「静よ静よ、と彼(義経さま)がいらしたあの頃に苧環(おだまき)がクルクルと回るように戻ったらいいのになぁ。そんなことばかり考えてます。」 


最初この歌を見てお花のことだと思ったのですが当時、糸を紡ぐ車輪のような道具が苧環と言ったそうですね。そして、静御前がこの歌を歌って舞ったのは義経の兄貴、源頼朝夫妻の前ででした。弟の行いに激怒していた兄夫婦は愛人の静御前を呼び付けます。
これは彼女のお腹の中に弟の子を宿していることを知って、目の前で腹をさいて殺してしまえという恐ろしい考えのもとで呼びつけたのでした。彼女はこの真意を察知してましたが逃げずに頼朝のところへ行き、堂々と自分の正直な気持ちを歌にして舞うんですよ。あっぱれな女、同姓である頼朝の妻、政子は「女性とはこんなものです!」と激怒した旦那をたしなめる。器の小ささと言うかそんなものが民衆の面前にて露呈された頼朝、静御前の度量の大きさを知り、恥を書いておわったというエピソードでした。


まあそんなぐあいで、花ひとつでいろんなことに興味が出てきて調べたしだいでして…。たぶんお花のほうの苧環は糸つむぎの苧環からとった命名なのでは?と思うこの頃です。このお花の特徴は下の方向にむかって花弁の一部が突出した筒状になった部分があります。それがなんともリリアンの糸のようにも見えてかわいいのです。

ところで、わたしも静という字が名前に付いているので、静御前や乃木静子さんのような良い女になるため、
修行に励む覚悟をしました。(#^.^#)

注:私の静子は乃木希典大将の奥さんの名からとったものらしい。
同じ静つながりで不思議なご縁を感じるお花です。(^O^) 折り紙というのも英語名の名前になっていることで日本を感じます。いろんなことがわかってお花に感謝ですね。